こども本の森 札幌・北大とは About us

緑豊かな北海道大学の懐に、大木と共生するように建つ「こども本の森札幌・北大」は、
本と出会い、新しい「知をひらく」場所です。

一歩足を踏み入れれば、壁一面に広がる「本の森」。
年齢やジャンル、国を超えて集まった本たちが、まだ見ぬ世界への扉をひらきます。

窓の外に目を向ければ、広がるのは美しい北海道大学の四季。
五感で感じる豊かな自然が、子どもたちの感性を優しく刺激します。

大学ならではの最先端の研究や、一歩未来を歩む大学生たちとの出会いも子どもたちの世界を広げます。

本と、自然と、人と対話する場所。
その豊かな交流の中で、自らの可能性をひらいていく。
子どもたちの知的好奇心は、どこまでも深く、広く、育まれていきます。

こどもに知をひらく
Concept

本との出会いから、世界への好奇心と
想像・創造力を育む
本施設では、本を読む子どもも、普段読まない子どもも、好奇心のままに自然に本を手に取り、特別な時間と体験が得られる空間を目指します。
そして、子どもが成長し、大人になってからも魅力的と思える本と出会う場ともなります。そのために年齢やジャンル、国を超えた本を収集し、様々な本との出会いのきっかけを作ります。 こうした本との出会いは、その人が見たことのない世界に触れること、興味や知識の広がり、自身の成長を促し、想像力や創造力を育むことにつながります。
多種多様な知や人とつながり、
学びを深める
本施設は、北海道大学という学び舎の中にできます。歴史ある学びの場、世界的にもトップレベルで最先端の研究が行われている場において、子どもたちに、学ぶこと、 研究の楽しさや奥深さに触れてもらえるよう、多種多様な知とのつながりをつくります。大学や附属図書館、各研究施設との連携や、子どもと大学がつながる仕組みなど、 この地にできる図書館ならではの学びを創出します。
また、大学という場所には様々な知識や情報だけでなく、異なるバックグラウンドや専門分野を持つ人が集まっています。こうした人々と触れあうことそのものが、子どもたちの成長の機会にもなります。大学生や大学院生など、大人よりも子どもに近い存在である人と交流することで、子どもたちと大学生が一緒に学びを深めていくことに寄与します。
魅力ある空間や豊かな自然の中で、
読書に没入する
壁一面に本のある空間が作られ、まさに本の森が体感できる魅力的な建築に加え、 本施設は豊かな自然に包まれています。こうした、五感を使って感じることができる、環境や場所の力は、子どもたちの感性や想像力を豊かにします。
施設内における多様な読書空間だけでなく、屋外で自然を感じながら本に親しむことや、自然を活かした体験により、施設の中と外の連動性をつくることで、子どもたちに形式ばらない読書の楽しみを実感してもらい、次なる一冊への没入をもたらしま す。

安藤忠雄さんからのメッセージ

安藤忠雄さんからのメッセージ内容 撮影:閑野欣次北海道から地球を考える。様々な情報が簡単に得られるスマートフォンの登場は、人々から思索にふける時間を奪ってしまいました。こんな時代だからこそ、未来を担う子どもたちには幼いころからたくさんの本を読んで、考え、そして悩むことで人生を生き抜く力を養ってもらいたい。「こども本の森」で大切な一冊と出会った子どもたちが、かつてクラーク博士が若者たちに贈った「Boys. be ambitious.(青年ょ、大志を抱け)」の言葉の通り、力強く成長し、北海道から世界へと羽ばたいてくれることを期待しています。 安藤忠雄

本館名誉館長
ヤマザキマリさんからのメッセージ

できたばかりのオーケストラへ入団するために、東京から楽器を抱えた母が札幌へやってきてから60年。演奏会が忙しく、留守番ばかりの私の心細さを支えてくれたのが、北海道の大自然と本でした。 学校から帰ってくると私の過ごす場所は図書館か、森や川。幼い私にとって、大自然も図書館も、どんなに奥へ奥へと分け入っても、まだその先が続く広大な宇宙のようなものでした。
昨今、私たちは進化したテクノロジーを通じて、辛い思いをせずに生きるのが得意になりました。知りたい情報も苦労せずに取得できますし、知性や想像力を特に駆使しなくても、なんとなく日々を過ごせる術を身につけています。そんな時世において、人間の特性である考えるという能力を損なわずに生きていくための、不可欠な栄養を与えてくれる図書館は、これからも守り抜いていかねばならない場所となるでしょう。 北海道の大自然と本は幼少期の私を支えてくれた礎であり、たくさん のご恩があります。「こども本の森札幌・北大」の名誉館長の就任は、 私にとってその恩返しであり、本に潜む生命力に満ちたエネルギーを多くの方達と分かち合うために、尽力させていただきたいと思っております。

ヤマザキマリさんが写った写真
撮影:ノザワヒロミチ

紺野館長からのメッセージ

紺野館長の写真

「こども本の森札幌・北大」の
開館にあたって

2026年8月1日、「こども本の森札幌・北大」は、北海道大学の正門からほど近い、サクシュコトニ川のせせらぎと豊かな樹々に包まれた地に誕生しました。
建築家・安藤忠雄さんの「北の大地から羽ばたいていく大きな志や勇気が育まれるアカデミアに、こどもたちが想像力と創造力の翼を広げる図書館を」という願いが生んだ、札幌市で唯一、小・中学生をメインに据えた本の森です。
一歩足を踏み入れれば、天に向かって伸びる大きな木のような本棚。一冊を手に取って、窓の外に広がる緑を感じながらページをめくると、思わず時を忘れてしまいます 。ここでは、本の森の根元やほこらで自由に読んだり、気に入った一冊を持ってキャンパスに広がる緑の中へ出かけたりすることもできます。
入り口の「北海道で生きる」を皮切りに、物語や芸術、世界、そして未来の可能性へと14の大きなテーマに分かれた棚には、独自の視点で選び抜かれた、絵本から専門書までが垣根なく並び、いつでもあなたを待っています。

ぜひ、多くの方々にこの本の森を訪れていただき、本との時間を心ゆくまで過ごしていただけることを願っております 。

ロゴデザインについて

「こども本の森札幌・北大」のロゴは、札幌及び北海道大学の「四季」を連想させるライラック、ポプラ、イチョウ、雪の結晶と、こども本の森の基本となる「本」を組み合わせたデザインです。

こども本の森 札幌・北大が
できるまで (沿革)

History

  • 2022年

    安藤忠雄氏から国立大学法人北海道大学に対し、
    子ども向け図書施設「こども本の森」を設計・建築し寄付したいとの提案
  • 2023年

    こども本の森は、子どもの創造力や探究心を養い、未来を担う人材の育成に寄与するものであり、学齢期の読書離れという課題の解決に資すると考えられることから、札幌市は、この施設の運営に参画することとして、株式会社安藤忠雄建築研究所(以下、「安藤忠雄建築研究所」)、国立大学法人北海道大学(以下、「北海道大学」)と「(仮称)こども本の森」に係る基本合意書を締結
    この基本合意書では、安藤忠雄建築研究所が「(仮称)こども本の森」を設計・建築し北海道大学に寄付すること、北海道大学が建物を所有・管理すること、札幌市と北海道大学がこの施設を、子ども達が自由に本とふれあい、さまざまな分野の本を読むことにより、読書の楽しさを知り、心の豊かさ、創造力、好奇心を育み、成長の糧となる場として機能することを目的とした施設として運営していくことなどを定めている
  • 2024年

    札幌市は、この施設を将来にわたって、未来を担う子どもたちの学びと成長の場として運営していくため、寄付の募集を開始
  • 2025年

    札幌市は、「(仮称)こども本の森」に係る基本合意書に基づき、この施設の運営に関する方向性を定めることを目的として、「(仮称)こども本の森」基本方針を策定
    本基本方針の策定にあたり、令和6年12月24日~令和7年1月28日にかけて「(仮称)こども本の森」基本方針(案)へのパブリックコメントを実施し、市民の皆様からのご意見を募集
  • 2025年

    施設建築工事の着工
  • 2025年

    札幌市、安藤忠雄建築研究所及び北海道大学は、「(仮称)こども本の森」完成イメージ発表会を実施
    完成イメージと正式名称が「こども本の森 札幌・北大」となる予定であることを公表
    安藤忠雄氏は「自然とともに生きているという形にした」「本を読み、心と生きていく力を鍛えてほしい」など、この図書館に込めた思いや期待を語った
  • 2025年

    札幌市図書館条例の一部を改正する条例が、
    令和7年第2回定例市議会において6月10日に可決
    施設名称が「こども本の森 札幌・北大」に決定
  • 2025年

    地方自治法(昭和22年法律第67号)及び札幌市公の施設に係る指定管理者の手続に関する条例(平成15年条例第33号)に基づき、こども本の森 札幌・北大の管理運営を担う指定管理者を募集
    令和8年4月1日から令和13年3月31日までの指定管理者が、
    SamaLit,TRC運営共同体に決定
  • 2025年

    札幌市は12月9日まで、こども本の森 札幌・北大への寄贈本を募集。寄贈された図書のうち約4,000冊を所蔵
  • 2025年

    札幌市は令和8年2月28日まで、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施
  • 2026年

    札幌市と北海道大学は、こども本の森札幌・北大名誉館長委嘱状交付式を開催。秋元市長から漫画家・文筆家・画家のヤマザキマリさんに名誉館長の委嘱状を手渡した
    ヤマザキさんは「子どものときに一つの礎として支えてくれた大事な場所が図書館だったので、名誉館長のお話をいただいて本当にうれしく思います」「名誉館長として子どもたちと接する中で、本がどのように助けになり、なぜ面白いのか、また、それが北海道の自然とどう繋がるのかを自分の言葉で伝えていきたい」と抱負を語った
  • 2026年

    安藤忠雄建築研究所から北海道大学に建物引き渡し
  • 2026年

    全国で6施設目の「こども本の森」として開館

設計・建築・寄附 : 安藤忠雄建築研究所
名誉館長 : ヤマザキ マリ氏(漫画家・文筆家・画家)
館長 : 紺野 宏子

施設所有・管理 : 北海道大学
運営 : 札幌市・北海道大学
指定管理者 : SamaLit,TRC運営共同体
代表企業・運営 : 一般社団法人 札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構(SamaLit)
構成企業・運営 : 株式会社 図書館流通センター(TRC)
クリエイティブディレクション :
有限会社BACH 代表取締役 ブックディレクター 幅 允孝

  • ※こども本の森事業は、札幌市、安藤忠雄建築研究所、北海道大学の三者で進めているもので、建物は安藤忠雄建築研究所から寄贈され、札幌市と北海道大学が共同で運営します。